Bitter Life

30歳から始めた妊活、不妊治療の記録です。人工授精、体外受精、人工死産、胎盤遺残、その後の妊娠について書いています。

スッキリの「不妊治療特集」を観て②

バイトが始まってからゆっくりブログを書く時間が取れずにヒィヒィ言っております、ゆうなです。
だいぶ出遅れてしまいましたが、スッキリの不妊治療特集、二日目と三日目の感想です。

 

まずは初日は見逃したので二日目はリアタイしよう!と意気込んだのですが、なんと我が家はスッキリが映らない地域だったことが発覚しました(笑)
初日と同じくYouTubeで観ました、アップ本当にありがとうございます。

 


【不妊治療】2019年7月10日 スッキリ不妊治療特集

 


【不妊治療】2019年7月11日 スッキリ不妊治療特集

 

二日目は男性不妊の特集でした。

わたしの中で男性不妊と聞くと失礼ながら女性不妊より希望があるイメージなのは(不快な方がいましたらすみません)
友人から「自分は異常なし、夫の精子の運動率が悪くタイミング法~人工授精までやったけど、夫にサプリを飲んでもらったり二人でジムに通ったりして体質改善で自然妊娠した」という神話を聞いてしまったからでしょうか。

 

途中「治療さえすれば不妊状態の改善が期待できる」と出たのを見て、やっぱり……!!と思わなくもなかったですが。

 

前半で紹介されていたご夫婦のお話で、液体窒素で精子を凍結するシーンが出ました。
初回の放送で液体窒素のボンベが映り、中の様子も見たいと思っていたんです。
細長い試験管?のようなもので何本も凍結されているんですね。

 

マイクロテセ手術、すごいですね・・・!!
採卵の男性版、みたいな・・・。
あと個人的にこのリプロ大阪の石川医師、説明もわかりやすくてすごく頼もしそうに見えました。
こんな雰囲気の主治医が理想です。

 

後半のご夫婦は奥さんが生理不順で漢方療法→基礎体温→タイミング法→人工授精→顕微授精移植6回目でようやく陽性、出産したと紹介されていました。

顕微授精を始めて男性不妊に気付いたと。
精液検査をしなかったとしても、人工授精の段階で男性不妊が発覚しないものなのでしょうか?
人工授精で調整前、調整後の精液所見を教えてくれると思うのですが、クリニックによってやり方や方針が違うとか・・・?と、疑問に。
フーナーテストなどもしない、もしくはやならかったのかな?

 

三日目は不妊治療のその後、治療に区切りをつけられたご夫婦特別養子縁組でこどもを授かったご夫婦のお話でした。

 

正直、三日間のなかで一番ためになったと思った内容でした。


治療中、または治療を経て授かった方のブログは簡単に見つけることができますが、治療を終えられた方、特別養子縁組を決められた方は圧倒的に目にすることが少ない。

現状はこどもを授かれることを信じて治療しているけど、もしかしたら授かれずに治療を終えるかもしれない。

そのときに待っているのはなにか、なにを考えるのか。

知りたいような、知りたくないような感覚でした。

 

陣内さんの、食事に行った際になにも知らない人から「早くこどもを作れよ」と言われ旦那さんが「そうだね、こんなことしてる場合じゃない、帰ろう」と促してくれた、というお話。
ここでわたしは涙があふれました。

どんなに悔しかったことか・・・。
そんなこと言ってくる相手が無神経、ではなくて、きっと相手にしたらこどもができるのが当たり前で。

相手には知らない世界があるように、きっと自分にも知らない世界がたくさんあって。

「こどもは?」と聞かれて答えづらい世界がわかるからこそ、すごく感情移入したシーンでした。

 

治療経験者だからこそ言える伝えたいこと

「こどもが欲しい欲しくないに関わらず、まず病院に行ってほしい」
「できないから治療を始めたらすごくスタートが遅くなる」
治療に区切りをつけられずに悩んでいる人には「なぜここまでして欲しいのか」をよく夫婦で話し合っておくのが大事。


すごくためになったし、これからこどもを考える人や治療中で悩んでいる方にも届いてほしい言葉だと思いました。

 

後半は特別養子縁組でこどもを授かった武内さんのお話でした。

 

もし授かることができずに治療を辞めた場合、現状では我が家は養子縁組までは考えていません。
ちらっと夫にも聞いたことがあるのですが、夫も同意見のようでした。
考えていないから、という理由でつっぱねるのではなく、考えていなかったからこそ今回特別養子縁組で授かった経緯や家族のかたちも知れてよかったです。

 

・親の年齢制限がある(45歳までが多い)
・申し込み→面接→研修→登録
・こどもは選べない(断ることは可能)
・出産や手続きの費用の負担する
・真実告知がある(産みの両親がいることを話す)

 

など、初めて知ることばかりでした。(団体によってそれぞれ違いはあるようです)
特別養子縁組でこどもを迎える親がいれば、当然こどもを手放す親がいるわけで・・・。
邪推とは思いつつも、なぜ養子に出すことになってしまったのか気になる。
それでもときには事件になってしまうような事態になるより、こういった制度が広まってほしいなと思います。
こどもを託す側、受け入れる側に関わらず「こういった制度もある」と知っておくだけでもいい。
選択肢のひとつとして頭に入れておくだけで、もしかしたらその先の未来が変わることもあるかもしれないですし。

 

「お迎えから1年経ってみて、もう自分が親だと思っている」
「公表することで普通なんだということが広まればいいと思った」
「一歩踏み出したら幸せな人生が待ってる」

 

自分たちが選んだ道やその経緯を伝えることで可能性を教えてくれる姿を見て、勇気をもらったような気持ちになりました。

 

今回の三日間の特集を観て、いままさに治療中の自分でも驚くようなこと、初めて知ったことがたくさんありました。

いまは興味がある分野があればネットですぐ調べてしまうので、逆をいえば興味がない、当てはまらない事柄には無関心になりやすい。

たまたまテレビを観ていたかたにもなにか伝わることがあればいいなと思いました。

また不妊治療に関する特集を期待しています。