祖母の葬儀を終えて

今月の10日に母方の祖母が91で亡くなりました。
夕方のこの時間はバイト中だから電話に出れないよ、と伝えていたはずなのにバイトを終えると着信が2件。
実家と、市外局番から地元付近ということはわかるけど、登録されていない番号。
嫌な予感・・・まさか父？と思いながら実家にかけ直したら、入院中だった母方の祖母の訃報でした。

もともと三連休に地元に帰る予定にはしていたけど、急遽バイトも休みを増やしてもらい、行きだけ一人で新幹線に乗り地元へ。

言い訳のような心残り

祖母は高齢になり、自宅での生活と入院したり施設に入ったりを繰り返していたようで、ときどきぼけもあったようでした。
いいときと悪いときがあって、最期のほうは8割くらいぼけていたそう。
最後に会ったときはいつだったか、なにを話したかもだいぶ記憶に薄くて、「歳も歳だしそのうちお見舞いに行った方がいいのかな」とぼんやり考えていました。
でも会いに行って「誰？」って言われてしまうのもなんだか怖かった。
もういまとなっては言い訳ですね。

8人姉妹だった祖母 

祖母は女だけの8人姉妹の上から2番目と聞いていたのですが、長女もご存命で姉妹で祖母が一番最初に亡くなったと知りビックリしてしまった。
（めちゃくちゃ長生きの家系・・・!!）
あと8人全員女ってどんな確率なんですかね。
ちなみに父方の祖母も8人兄妹の一番末っ子で、祖母だけが女です。極端！

母にモヤモヤ 

母の実家から葬祭ホールまでバスが出たので、そこで親戚一同が集まりました。
おしゃべりな母はわたしが目の前にいるのもおかまいなしに親戚のどなたかとお話しするんですよ。
「ゆうなは結婚してるんだけど、去年流産しちゃって・・・」
え？流産じゃなくて死産て言ったよね？それとも母のなかでは流産になってるの？便宜上そう言ってるだけ？
と、めちゃくちゃ疑問でしたが、割って入るのもどうかと思ったのでスルーしました。
「一度流産すると次はできやすいって言うけどねぇ」なんて相手の方は返されていました。
あと愚痴になってしまいますが、もともとそういう感じではあったけど最近母と話していてヒステリーが特にひどい。
父のことも大きいんだろうけど。話していてすごく疲れる。

いとこのこどもを見て涙 

お通夜では一昨年結婚したいとこが、こどもを連れていました。
まだ1歳にはならないくらいの男の子です。
見知った親戚は大半がこのいとこの結婚式以来でした。
一昨年結婚式でいま1歳にならないこどもがいるって、順調に授かれて羨ましいなぁと逆算してしまう嫌な自分。
席もちょうど斜め前に座ったので、いとこにだっこされたそのこがちょうどわたしをじっと見てくるかたちになって。
その顔を見たら、色も白くてほっぺもふっくらですごく可愛くて。
つい男の子だったから・・・、
わたしのこどもも生きてたらこんな感じだったのかな、と思ったら、涙が出てくる出てくる。
葬儀の場でよかった・・・泣いててもおかしくないもんね。
そして移動のバスの中でも、叔父が自分の内孫にあたるこのこをめちゃくちゃ可愛がっている姿を見ました。
顔をくっつけて赤ちゃん言葉で話すような、まさしく猫かわいがり。
わたしには訪れることはない未来・・・と思ったらズーンと暗くなりました。
（父が健康だったとしても、こういうことをするタイプではないんですが。眩しすぎた。） 

祖母の背景

このいとこが亡くなった祖母から見たら内孫にあたるわけですが、翌日のおときでも席が隣になりまして。
こんなときでないと会ったり話したりする機会もないので（異性ですしね^^;）、祖母の話を振ったら
「ばあちゃんのこと嫌いだった。ゆうなみたいにちょっと離れている方がよかったかもね」とハッキリ言われてしまいました。
ちょっと察するものがあったんです。
母も祖母のことを「おばあちゃんはきつい性格だから」と言っていて。
でもそれもとっくに亡くなった祖父が身体が弱い人で、祖母が働いて祖父が子守りをしていた背景があったらしく。
そりゃ性格もきつめにもなるのでは、、、とも考えて。
そして母も祖父に似て身体が弱いんだろうな。

スマホ子育てって大丈夫？ 

普段あまりこどもとは関わらない生活を送っているわたしですが、いとこのこどもが乳児から小学生まで合わせて8人もいたのですごくにぎやかに感じました。
スマホばかり見ているいとこのこどもを見て、「これが噂のスマホ子育てか^^;そういえば友達のこどもも静かになるからついスマホ見せてるって言ってたな」なんて思ったり。
実際どうなんですかね、悪影響ってあるんでしょうか？
スマホなんて普及したのがここ数年の話だから、影響があるかもまだ不明なのかな。
テレビを見せてる感覚と変わらないとか？
2歳くらいからスマホ触って動画が見れるってすごくないですか・・・。
うちの両親はアナログなので60代でもスマホに触れませんよ（笑）

父の様子

葬儀を無事に終え夫とも合流し、父のお見舞いにも行きました。
先月末に搬送先の急性期病院から、一般の病院に転院しました。
鼻から流動食を入れていた関係で誤嚥性肺炎になり、高熱が続いていたそう。
68ということもありなんとか持ち直せたけど、高齢だったらアウトだったと。
いまは点滴になっていました。
それでも倒れた直後の先月と比べると、当たり前だけど痩せてきて・・・
呼吸器もついているし（先月は数日でいったん取れていた）、話しかけても口がわずかに動いているのが確認できる程度。
麻痺がない片側の手足の動きも、なんだか力がないように見えました。

見送る未来と自分の未来 

母方の祖父が亡くなったときはまだわたしは小学校低学年。
血が近い身内の死を経験したのがすごく久しぶりでした。
夫の父も亡くなりましたが、義母とは別居していたこともありわたしは2回しか会えませんでした。
父方の祖父母は自分が内孫だから、実家で一緒に暮らした時間も長かった。
二人ともぼけてもいないし、年齢の割に元気とはいえ90。
いつか必ずくる別れのときを考えるとすごく怖くなります。
もしかしたら父が先かもしれないし、持病持ちの母だってあり得る。

わたしがいま思うことは、その前に自分のこどもの顔を見せられたら。
自己満足でしかないけど、そう遠くない未来に別れが来る前に、大事な人に大事な人を見せたい気持ちが育っています。