Bitter Life

30歳から始めた妊活、不妊治療の記録です。人工授精、体外受精、人工死産、胎盤遺残、その後の妊娠について書いています。

産後4日目 死産 火葬

※暗い内容も含みますのでご注意ください。

 

出産から4日後、退院2日後になった。

 

体調はまだ生理痛のような鈍痛や、刺すような鋭い痛みが不定期にくる。
出血も生理二日目の一番多いときの量くらいが、ずっと続いている。
近年その時期はタンポンを使うようにしていたので、ピーク時の量がどの程度だったか忘れつつあるけど・・・。
悪露なんだろうなというかたまりもたまに出る。

 

退院処方箋としてはフェロステック錠(鉄分の薬)、テプレノンカプセル(一緒に飲む胃薬)が2週間、メチルエルゴメトリン錠(子宮収縮止血剤)が1日分出ている。

 

2人で近所の花屋に行き、自分たちでも生花を箱に入れた。
余ったお花は情緒ゼロだけど花瓶がないので、あいたペットボトルにさした。
2枚もらえたこともあったけど、「ゆうなベビー様」のカードの余白に、考えた名前やメッセージも書いて入れる。

 

カーシェアで火葬場にむかう。
お義父さんのとき以来だ。
お義母さんも仕事が休めていたら、わざわざ関西から来てくれるつもりだったらしい。

 

指定の区に住所がある住民はそこにすると安く火葬できるので、あてはまっていたため某斎場に決めた。
火力も調節しやすい時間があるそうで、そこをねらって予約してある。
服装は喪服までは着なかったけど、明るい色を避けた私服にした。

 

今日は12月25日で、世間ではクリスマス。
カップルはデートしたり、こどもがいる家庭はホームパーティーでもするのかな。
そんななかわたしは火葬場に来てますよ~って、自虐のひとつも言いたくなる。

 

受付で書類を提出した。
料金表の「遺体の一部」というショッキングな単語も目についてしまった。

 

指示通り予約時間の30分前に到着したら、今からでもすぐに火葬できますと伝えられる。
もしくは最後のお別れの時間にあててもいいと。
迷っていたら、対応してくれたスタッフより年配のスタッフから「辛くなるのでこのまま火葬に入られたほうがいいかと思います」と言われ、言うとおりにすることにした。

 

火葬炉があるホールに移動する。
最後にもう一度顔を見て、焼香もして、炉の手前の台の上に置く。
スタッフが炉の中に入れた。
「それでは扉を閉めさせていただきます」
雰囲気に飲まれたこともあるけど、また涙が出た。
もうこの子のことで泣くのはこれが最後にしたい。

 

30分経たないくらいで、呼び出しの放送が入った。
一度炉での状態を見てから、収骨室に移動した。
「状態によっては骨も残らないかも」と心配していたけど、骨はちゃんと残っていた。
スタッフにも「残っている方になります」と。
「二度と繰り返さない」という意味で、お骨上げは一人1回までと伝えられる。
(ここで2人してそれしか持って帰れないという意味だと勘違いしていた)
夫はしっかりした太めの骨を、わたしは貝殻のかたちのような骨を骨壺にいれる。
残りはスタッフがハケでいれてくれた。

 

外出してわかったけど動くと出血量も多くなった気がしたし、出先なのに不定期にくる痛みも怖い。
入院生活が長かったこともあるのかもしれないけど、妊娠前は立ち仕事してたのがもう信じられないくらい体力が落ちた。
少しなら歩けはするけど、歯をみがいたりシャワーを浴びたりするくらいの時間でも「立っている」のが辛い。
階段なんてほんとにお年寄りのようなゆっくりの昇り降り。

 

カーシェアの駐車場まで戻ってきた。

自宅まではほんの少しの距離なんだけど、向かいから人が歩いてきて。
そこではたから見たら「あの人骨壺抱いて歩いてる」状態に気付いて、しまったと思った。すぐそこだしもういいや。

 

自宅に戻って骨壺をお花の隣に。
あと減ってしまった羊水のこともあったから、お水も置いてある。
骨壺はさすがにちょっと仰々しいので、落ち着いたらもっと小さい入れ物に移し替えようと話し合った。