Bitter Life

30歳から始めた妊活、不妊治療の記録です。人工授精、体外受精、人工死産、胎盤遺残、その後の妊娠について書いています。

引っ越し① 東京から離れた理由

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妊娠中から検討していた引っ越し

 2月から関東圏内ではあるけど、東京を離れて引っ越した。
引っ越すことは妊娠中から検討していた。
わたしも子育てを考えるなら地方でもいいという考えはあって。
逆を言えばこどもがいないなら、本音はずっと東京にいたかった。


わたしの育ったところは徒歩圏内にコンビニ、スーパー、駅はない。
あるのは民家とたんぼのみ。
小学校時代はクラス替えが存在せず、学年1クラスで6年を過ごすくらいのド田舎で育った。
それと比べて東京という場所は、キラキラ華やかで刺激的。
便利で楽しい別世界に思えた。


まぁ不妊治療を本格的に始めてから、だんだんとその気持ちは小さくなりつつはあったけど・・・。
それでもクリニックだって選びたい放題だ。

 

夫は仕事があるから仕方なく東京に住んでいるくらいの気持ち。
通勤が大変になっても、こどものためにも水や空気がきれいな適度な地方に住みたい。
東京で子育てをする気はないとはずっと言っていた。

 

破水して再入院になった時点で新居は契約した状態で、住んでいた東京のアパートは退去したいとは連絡していなかった。
死産になりどうするのか話合った。
夫は「心機一転引っ越したい」と。

 

わたしはそもそももう反対する元気もなかった。
真っ先に通院のことを考えた。
でもまた妊娠できたタイミングで引っ越すより、体調やメンタルも不安定な妊娠中に荷造りしたり、慣れない土地に引っ越すよりいいか。
採卵からするのは気が重いけれど、移植から始められるのも大きい。
そしていま住んでいるのはファミリー向けでもない、収納もひとつの狭い1DK。
3人で住むのはかなり厳しい。
築3年の戸建ての貸家になるメリットもある。
中止にせずに引っ越すことを決めた。

 

通院時間は片道2時間に 

引っ越し先からは、不妊治療のクリニックや、妊娠中~産後の病院までは片道2時間はかかる距離だ。
この2時間という時間はなんとか通院はできるものの、もう急変には対応できない距離と時間。
東京の旧居からはクリニックも病院もどちらも30分以内ぐらいで着く距離にあり、今回何度も予約外で駆け込めてすごく助かった。
引っ越してしまえばそれはもうできない。
そこの不安はもちろんあった。

 

転院せずに通う決意

 前回の診察で、田中医師にも引っ越すことを伝えた。
驚かれ「紹介状を書きます」に、「ちゃんと卒業までは通います」と申し出た。
「わかりました。でも万が一引っ越し先で急変したときように、“わたしはこういう状態です”っていう紙を持っていたほうがいいですね」
診療情報提供書、ようは宛先なしの紹介状を作ってくれた。
もうお守りは夜用ナプキンじゃなくてこの封筒だ。

 

1月末で東京を離れ、2月から新居の地での新しい生活が始まった。
ここで3人家族になれることを願って。
けれど引っ越してしまったことで、のちに大問題が発生してしまうことになる。