Bitter Life

30歳から始めた妊活、不妊治療の記録です。人工授精、体外受精、人工死産、胎盤遺残、その後の妊娠について書いています。

産後52日目 胎盤ポリープ緊急入院② 駆け込んだ産婦人科クリニック

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(前回の記事の同日その後)

教えてもらった街中の産婦人科に到着した。
この時点で出血から30分後くらい。
敷いて座っていたダンボールにも、ベットリ血がついていた。
これは捨てたら・・・事件性が疑われないか心配・・・。
正面が閉まっていて裏口から入る関係で、車椅子ではなくゆっくり歩いて診察室に移動した。

 

田中医師からもらったお守りがわりの「診療情報提供書」も渡す。
これだけはきちんと出先でも持ち歩いていた。
それでもまさか本当に使うことになるとは。
クリニックでは50代くらいの男性医師1人と看護師3人がいた。

 

内診台に座り履いていたものを脱がされる。
色の濃いジーパンだしよくわからないけど、浸したように重たくなっている。
ショーツにレバーのような黒いかたまりがついているのが見えた。
「胎盤ですか!?」とも聞いてみたけど、看護師さんがなだめるように「先生に見てもらいますからね」と。
胎盤ではなく血のかたまりだったらしい。

 

すぐに内診。
点滴もつながれ、採卵以来の心電図モニターも始まった。
プップップッて自分の心拍に合わせて表示される画面付きの装置。
ドラマでこれがビーーーとか鳴りだして死ぬイメージしかないのでやめてほしいくらい。
雰囲気に飲まれるタイプなので、音が怖い。

 

ここに来るまでのだいたいの出血量を聞かれた。
わかるわけがない。
お産のときで300mlで中量となっていた。
完全に主観だけどそれよりは少ないような気がしたから、「牛乳瓶1本(200ml)くらいですかね・・・?」とは答えた。
それはちょっと大げさなんじゃない?という反応だった。
(後日談だが夫に汚れたものを予洗いしてもらってから洗濯を頼んだ。タイツがすごく血液を吸っていたらしい。たぶん200mlくらいは出ていたと思ったそう)

 

出血は止まってはいないものの、とりあえず即手術が必要なくらいではないようだ。


「とりあえず今日はここで一泊入院してもらって、明日朝また診察しよう。
それで大丈夫そうなら東京のかかりつけ医の病院へ、厳しそうならこのあたりで一番大きな大学病院で診てもらう、それでいいかな?」


もし手術が必要でもできれば全く知らない一からの病院より、今までお世話になった病院や田中医師がよかった。


「それでお願いします」

 

尿意が出てきたことを訴えた。
自分で歩いて行くのかと思いきや、導尿をされた。

 

詰めていたガーゼのようなものを引き抜き、出血量の確認。
「5分でまだこれだけ出血しているから・・・。万が一もあるし、さっきの話はキャンセルしよう。
電話もしておくから東京の診療情報提供書とここでの紹介状も持って、いまから大学病院に行って」

 

そんな・・・まだわたしは予断を許さない状況なんだろうか・・・。
出産と違って痛みがないせいか、いまいち実感もわいていない・・・。

 

「昔は胎盤遺残の出血を止めるためにやむを得ず子宮全摘術することもあったけど、いまは塞栓術の手術もできるようになったし。
全摘にはならないと思うから大丈夫だよ」


励ましてくれているつもりなのかもしれないけど、大丈夫なら「子宮全摘術」の単語すら出さないで欲しい(泣)

 

履いていたものは、とてもじゃないけどもう履けない。
お産パッドつきの産褥ショーツを履かされ、不織布でできた使い捨てのような返さなくてもいいガウンを着せてくれた。
点滴は針だけそのまま、導尿のお小水が溜まるパックは紙袋に入れ見えない配慮もしてもらい、再び車に乗り大学病院へむかう。