Bitter Life

30歳から始めた妊活、不妊治療の記録です。人工授精、体外受精、人工死産、胎盤遺残、その後の妊娠について書いています。

16w5d 再入院3日目 現実

※暗い内容も含みますのでご注意ください。

 

16週5日 再入院3日目 火曜

 

ここらへんからようやく少しずつ、気持ちの整理や落ち着きが出てくる。
もちろんなにかスイッチを押されたら涙は出てきたけど。

 

もう妊娠継続よりこのあとのお産や今後の生活、不妊治療再開のことを考えなきゃ。
生理の再開も待たないといけないだろうし、1日だって年齢が上がることに近づく。
薄情なのかもしれない。
でもそうでもしないといつまでも引きずってばっかり、泣いてばっかりの悲劇のヒロインになると思った。

 

なにが原因で破水したのかも、一番にできたとしても初期のうちに消えてしまう人のほうが多い絨毛膜下血腫。
ずっとなくならずに大きさも5㎝程度を保っていて、出血があったことで細菌感染しやすい状態だった。
薬を入れてもらったから一発で治る、というものではなかったらしい。
交通事故と同じで「あの時間にあの道を通らなかったら」と思うのと一緒で、自分にあったさまざまなリスクが破水につながって、「避けられないことだった」と思うようになった。


男性担当医と田中医師2人で膣洗浄と診察。
ここでいつもの下からのエコー検査ではなく、隣の診察室に移動してお腹にゼリーを塗ってあてての羊水量も確認をした。
この週数くらいからこっちの方法でも見れるらしい。
よくテレビでも見るやつだ。
羊水量は破水した一昨日よりは増えていたらしいけど、肺が育たない厳しい状況であることには変わりない。赤ちゃんのことを考えるともっと増えて欲しい、と言われた。

 

もしお産になった場合性別はわかりますか?とも聞いてみた。
「この週数だとわかるかわからないかぐらいになります」
男の子だと「ついてる」ってわかりやすいそう。
できればわかったら嬉しい。

 

わたしも夫もできれば女の子希望だった。
男の子は母親似、女の子は父親似ってよく聞くから、自分に似てるより夫に似てるほうがよかったし、自分とは違う性別になるからなんだか未知すぎて。
夫も男の子だったら甘ったれにならないようにある程度は厳しく育てると言っていた。
それも間違いじゃないのかもしれないけど、ちょっとかわいそうかも、なんて考えてて。
これで女の子だったらできすぎだと思ったから、男の子かもしれない。

 

エコー写真で顏写真も撮ってもらった。
目、鼻、口までちゃんとわかるんだけど、ガイコツ白黒心霊写真みたいな写りだった。
芸人の鉄拳みたい。

 

看護師長が挨拶にきた。
あとから全員にまわってるんですって看護師さんに教えてもらった。
そういえば印象に薄いけど、前回入院時にも1回挨拶があった気がする。
お産になった場合、この部屋はもう使えなくなって移動になるらしい。
もちろんまだはっきり決めたわけでもないのにデリカシーに欠ける不躾な感じじゃなくて、すごく気を遣って丁寧に言葉を選んで聞いてくれたのが伝わった。

 

最初移動になるという意味が、産まれたての赤ちゃんとお母さんがいる部屋の大部屋になるという意味かと勘違いしてしまって。
さすがにそれは辛すぎると思ったけど、単に個室希望か大部屋希望なのかの話だった。
そのときに決めてもいいそう。
遠慮せずに気になることはなんでも聞いてくださいと言われ、こちらとしてもそう言われて助かった。
気になってもこんなこと聞くのは失礼なのでは、と思うタイプなので。

 

今日はシャンプーの日。
シャンプー室に移動して、美容室のような洗面台で髪を洗ってもらえた。
シャンプー、リンス、タオルは持参したものを使うことになっている。
さすがに美容室ほどのクオリティではないけど、すごく助かる。

 

この日から空き時間に少しずつこのブログの下書きを始めることにした。
やはりそのときの気持ちとか、時間が経ってくるとあいまいになってくるものだし・・・。
他人が読んだら無駄に長くてグダグダになるかもしれけど、自分のためにも残しておきたかった。

 

わたし達の実家は西と東に分かれていて、どちらも新幹線2時間の距離。

なにも連絡はしていない。
全部終わってから事後報告にしたかった。
実家は先週退院したことは電話したから、一週間経つし、もしかしてそろそろ電話がかかってきてしまうかもしれない。
こっちからかけて「いまこういう状況で」っていう話したくない。
でもかかってきたのにあとからでもかけ直さないのもさすがに心配するから、かかってこないといいな・・・。

 

体調は入院前からたまに出てきた頭痛と、夜はちくちくした下腹部の痛みが気になった。
ホットパックというあったかい、見た目保冷剤の湯たんぽのようなものを希望すればもらえる。
気休めかもしれないけどやわらぐ気がした。
陣痛の前触れだったらどうしよう。
眠れない日が続いていたおかげで、この日から疲労でようやく眠れてきた。